高齢者の消費者被害、企業の消費者対応について

消費生活アドバイザーへの道論文事例集 > 高齢者の消費者被害、企業の消費者対応について

高齢者の消費者被害、企業の消費者対応について

高齢化の進展に伴う消費者問題について説明し、企業の消費者対応はどうあるべきか、その方向性を論じなさい。

わが国の65歳以上の人口は総人口の23%となり高齢者が進展し、高齢者の消費者問題も増加している。高齢者は一般的に、身体機能や判断力・理解力の低下、経済面の不安や孤独を抱え、さらに情報が不足しているため消費者問題が起こりやすくなっている。  高齢者の消費者問題の特徴は、誤使用・不注意などによる製品事故や、住宅内での転倒事故、悪質商法の被害、サービスの質や契約をめぐるトラブルなどがあり、トラブルを誰にも相談せずにいるケースも多い。以上を踏まえて企業の消費者対応はどうあるべきか、その方向性を述べたい。(序論・275文字)

 まず、高齢者のニーズに合った安全で利用しやすい商品・サービスを開発することが必要だ。そのためには開発から販売後にわたり、高齢者本人や高齢者の周囲の人たちにモニターやアンケートを行い、高齢者の利用状況やニーズを把握する。また、誤使用を招かない商品設計として、フールプルーフやフェールセーフの導入も必要だ。次に、公正で分かりやすい情報を提供することも重要である。商品表示や取扱説明書は文字を大きくしイラストや写真をまじえて視覚的に訴えると良い。とくに取扱説明書は見にくいものが多く、高齢者だけでなく全ての消費者にとっても簡素で分かりやすい説明は好まれると考える。また、販売時には高齢者の知識や経験に合わせて商品・サービスの説明をすることも重要だ。適合性の原則や改正特定商取引法、金融商品販売法を遵守し、社会規範に則った適正な取引をしなければならない。さらに、苦情・相談対応窓口も整備し、丁寧に迅速に対応し、相談内容を商品開発や改善に生かすことも重要である。(本論・450文字)

 以上のように、企業は高齢者の生活や消費者問題の特徴を理解して対応を図ることが重要である。(結び・50文字)



コメントを投稿

記事に対する疑問、口コミ&体験コメントの投稿をお待ちしております♪
なお、コメントは管理人の簡単なチェックの後、公開されますのでしばらくお待ち下さい<(_ _)>

上の情報を保存する場合はチェック