経済構造の変化や働くことについての価値観の変化を踏まえ、企業が従業員に対して果たすべき責任について、あなたの考えを論じなさい。
近年、経済のグローバル化に伴う企業活動のボーダレス化や、少子高齢化の進展による労働人口の減少、若者の就職難や非正規雇用の増加など経済構造が変化している。また、ワークライフバランスの広がりや、ダイバーシティへの志向など働くことについての価値観も変化しつつある。以上を踏まえて、企業が従業員に対して果たすべき責任について考えてみたい。(序論・175文字)
企業には社会的責任として、従業員の多様性、人格、個性を尊重するとともに、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさを実現することが求められている。
具体策としては、まず、ワークライフバランスの推進があげられる。育児・介護休業法の促進や多様な勤務・就労形態を提供し、子育て中の女性や高齢者でも働きやすい環境作りをすることが重要だ。そのためには多様な人材の就労を可能とする、公平・公正な人事制度の構築が不可欠である。また従業員の健康管理、メンタルヘルスの取組みを強化すると共に、長時間労働の抑制も必要だ。次に、従業員のキャリア形成や能力開発を支援することも重要である。経済のグローバル化に対応できるような語学やビジネス教育、スキルアップ研修や、資格取得支援、キャリアカウンセリングシステムの充実などを図る。更に、従業員とのコミュニケーションの場を広く持ち、従業員の期待と要望を把握し経営に反映させることも重要である。(本論・407文字)
以上のように、企業が従業員に対して責任を果たすよう勤めれば、従業員の会社に対する満足度、信頼度が高まり就業意欲やモラルの向上につながる。そして優秀な人材も確保しやすくなり、消費者に選択される企業となり企業価値が高まる。従業員を大切にする姿勢が、競争力を高めますます企業が発展していくものと考える。(結び・150文字)
いただいたコメント » 2件
はじめまして。
2010年受験して2次で落ちた者でございます。
まず、御ホームページの内容の充実度には感心いたしました。
また、小論文事例集には、たまげてしまいました。
なんと、メンタルヘルスや高齢者の消費被害もあるではありませんか。
これは、2011年の小論文試験のお題目になっておりました。
御ホームページは、消費生活アドバイザーの受験者には必読です。
これからも、がんばって続けて下さいませ。
komatyanさん
コメントありがとうございます^^
自分の経験がどなたかのお役に立てればいいなと思ってこのサイトを作成したので、そう言っていただけると励みになります。
なかなか新しい情報を更新する時間が取れないんだけど、出来るだけ時間を作って頑張って運営していこうと思っていますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します^^
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